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【食酢】料理家 山脇りこさん著『明日から、料理上手』(小学館)で「吟醸酢」と蔵のことが!

2017年07月05日(水)

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料理家として、予約のとれないことで有名な料理教室主宰、多数の著書を精力的に出版するほか多彩に活躍されている山脇りこさん。昨年の初めに出された著書『明日から、料理上手』(小学館)の中で、弊社の食酢「吟醸酢」、そして蔵の母の混ぜずしの味について取り上げてくださいました。今頃のご紹介になって申し訳ないのですが。

山脇りこさんといえば、子供たちに「出汁」の教室を開くほど、日本伝統の基本の味、そして「出汁」を大切に継承しようと活動もされ、シンプルでやさしい家庭料理の極意を紹介されている料理家さん。

長崎の観光旅館を生家に育くまれた味覚、世界中を食べ歩いて旅し、調味料マニアとしても知られています。料理本のアカデミー賞といわれる「グルマン世界料理本大賞2014」で、昆布の出汁とレシピをまとめた『昆布レシピ95』(JTBパブリッシング)がグランプリを受賞されています。

この著書で、自他ともに認める調味料マニアのりこさんの第6章「調味料上手」。全国に残る、伝統的なつくり方の蔵を訪ね歩いてみつけた醤油や酢。「手間ひまかかっても、効率が悪くても、この味を守る。変なものは入れない、体に優しい調味料をつくる。地域の食文化を守る。日本の風土と日本人に合う作り方をつなぎたい、と熱く語る人たち」がいることに、鮮烈な感動を得てきたと語ります。

そして、「酢がとにかく好きで、消費量も多いわが家。上質の酢には、酸味だけでなくうまみがあります。減塩にも役立ちます。」と、「私の好きな酢」を紹介。

弊社の「吟醸酢」について「いろいろ試してたどり着いたいちばん好きな酢です。」と述べてくださいました。

りこさんが、私たちの蔵に初めて来てくださったのは、2015年6月。そして同年11月にも再び足を運んでくださるなど、とても熱心に蔵のこと、主人の話、そして母の自慢の味を体感してくださいました。

好奇心いっぱい、食への熱意、感度をとがらせて訪れた、りこさん夫妻や仲間の方々に、ささやかなおもてなしにと、雜賀の母自慢の混ぜずしを大きな飯切りいっぱいつくり、そして昆布とカツオの濃い一番出汁のお吸い物を仕込みました。すると、ほんとに気持ちのよい食べっぷりで喜んでいただき、私ども家族にとってこの上なくうれしい気持ちにしていただいたこと、覚えています。

前書きのエッセイでは、料理家りこさん誕生までの秘話が語られていますが、なにより自身の実家、世界、そして日本全国の台所から生まれる家庭料理を食べ歩いて「貯金」された、食べたい、つくりたいの「引き出し」こそが、料理家のりこさんのゆるぎない土壌になっていることも紹介。その中に「和歌山の酢の蔵のお母さんの混ぜずし。」の一行も。覚えていてくださっていたのですね。

みたら、レシピのひとつ、りこさんのお母さまの「大晦日の混ぜご飯」。酢飯でつくるところも、穴子やエビも飾られないそのシンプルな見かけは、雜賀の母の混ぜずしと、とてもよく似ています。りこさんのお母様曰く「シンプルさがよかとよ!」。うちの母も同じことを言っていました。

(2016年1月27日 小学館発刊)

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